Windows展開におけるSysprep
株式会社テイクーワンのH.Sです。
仮想環境でサーバーを構築している方であれば、テンプレートを1台作成してそこから展開する方法を使うケースがあると思います。仮想環境の機能でクローンを作成する場合も同様です。
この時、WindowsサーバーだとSID重複を避けるため、「Sysprep」を実行しましょう、といろんなところで書かれています。では実行しなかった場合にどうなるのか、実例を挙げてみます。
ドメイン参加するだけなら大丈夫
- 既存のActiveDirectoryドメインがある環境
- 新しく、複数台のWindowsサーバーをテンプレートから展開
- これらのWindowsサーバーを既存ドメインに参加する
この場合、ドメインユーザーで作業をする分には、Windowsとしては特に問題は起きません。
(サーバーに別途ソフトウェアを追加する場合は、そのソフトウェアの仕様を確認してください)
ドメインコントローラーにする場合は・・・
では、以下のパターンだとどうなるか。
- テンプレート展開したWindowsサーバーを新規ドメインコントローラーにする
- 同じテンプレートから展開したWindowsサーバーをそのドメインに参加する
この場合、「SID重複」のエラーとなり、ドメイン参加ができません。
ドメインコントローラーのサーバーが持つSIDと、追加するサーバーが持つSIDが重複するからです。
追加するサーバーで、Sysprepを実行してからやり直しましょう。
テンプレート展開するならあらかじめSysprepを仕込んでおく
経験上、「黙っていてもSysprepはやるでしょ」という人と、「そもそもそんなこと知らない」人にはっきり別れる印象です。
後者な人でも状況次第ではトラブルが出ない場合もあり、気付かないまま作業に慣れてきてしまうことも・・・
前者な人でもつい忘れることもあります。(台数多くて機械的な作業になるとありがちですね)
Sysprepをしないまま、ある程度いろんなソフトウェアも導入して、さぁ終盤!というところで何か問題が顕在化すると、そこからのSysprep実行は影響範囲が大きくなり大変な場合もあります。
特別な事情がない限り、
「Sysprepを実行した状態でテンプレートを作成し、展開後自動的にSIDがリセットされる」
状態にしておきましょう。
下の画面の状態でSysprepを実行し、シャットダウンした状態でテンプレート化すればいいです。
Windows インストールに対する Sysprep (一般化) の実行
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/manufacture/desktop/sysprep--generalize--a-windows-installation?view=windows-11