WebSphere Application Server(WAS)
現在構築案件で関わっている「WebSphere Application Server(以降WAS)」について簡単に説明します。
こんなMW(ミドルウェア)があるんだということを簡単に紹介したいと思います。
WASとは?
IBM社から提供されているeビジネスの構築・運用・統合を行うミドルウェア・ソフトウェア群の総称としてブランド名「WebSphere」があります。
WebSphereの中でも中核的な製品であり、システム構築・運用をサポートするものが「WAS」と呼ばれるものになります。
WASのベースとなる言語にはJava(J2EE)が用いられています。
また使用するランタイムによっては、メモリ消費が少なく、高速起動が可能などの特徴があります。
WASを使うと何ができる?
ウェブ技術を使った複数プラットフォームで、eビジネスの構築・運用・統合ができ、一元管理が行えます。
今回の構築を例にするとWAS管理サーバ、APサーバ、WebサーバをWASというMWの中に統合的に構築しています。
これによりWAS上でAPサーバやWEBサーバを一元管理・運用ができ、冗長サーバ間の負荷分散やアプリの登録などを単一の管理画面にて行うことができます。
WASを使った機能
WAS管理サーバ(管理コンソール)
WAS上の設定を一元管理するサーバであり、複数のAPサーバやWEBサーバの各設定、管理をすることができます。
APサーバ
いわゆるアプリケーションサーバです。上記の管理サーバより各アプリケーションのインストールを行うことができます。
クラスタを組み冗長構成をとることが可能で、片系で障害が発生しても、自動的に切り替わることが可能です。
インストールされるアプリケーションは別途用意が必要です。
Webサーバ
上記のAPサーバへのリクエストを受けるサーバです。冗長環境であればWAS管理サーバにて負荷分散などの設定が可能です。
おわりに
今回は簡単な紹介としておりますが、実際には様々な利用方法があり世界的にも大きなシェアがある製品となっています。
今後関わりを持つ方も出てくるかもしれませんので、興味のある方は調べてみるのもいいと思います。