【Linuxコマンド初級編】ファイル参照時に使用するコマンドについて

株式会社テイクーワンのD.Tです。

 これからIT業界でLinuxサーバーを保守するような仕事をしたい、もしくは業界に入りたての方向けにサーバー上のファイルを参照する時によく使うコマンドについて、ご紹介したいと思います。

今回は、ログ調査時に役立つファイル参照関連のコマンドを紹介します。

ファイル参照時に使用するコマンドについて

①対象のディレクトリへ移動

【実行例】
$ cd /tmp/test_directory

〇ポイント
自分が参照したいファイルが格納されているディレクトリ(※)へ移動したい時に有効なコマンドです。
※ファイル等を格納している保管場所のこと

上記の例では、「test_directory」という名前のディレクトリ へcdコマンドを使って移動しています。

②ディレクトリ移動後の確認

【実行例】
$ pwd
/tmp/test_directory
〇ポイント

意図したディレクトリへ移動しているのかを確認する時に有効なコマンドです。

①のコマンドだけではどこに移動しているのかを確認できないので、セットで覚えておくと便利です。

③ディレクトリ配下のファイル等の確認

【実行例】
$ ls
test.file  test_subdirectory
〇ポイント

移動先のディレクトリに格納されているファイルディレクトリ等を確認する時に有効なコマンドです。
なお移動しない場合は、ディレクトリ名を指定すると対象のディレクトリ配下のファイル等を確認することも可能です。

便利なオプション(ほんの一部)
【実行例】
$ ls -lt
-rw-r--r-- 1 test test   10 Nov 13 11:11 test.file
drwxr-xr-x 2 test test 4096 Nov 12 12:12 test_subdirectory
<説明>
-l……対象ディレクトリ配下に存在するファイル等の詳細な内容(パーミッション等)が表示される
-t……上から新しいファイル等が順番に表示される

まとめ

上記のようなコマンドを使用することで、移動対象ディレクトリ誤りなどのミスを減らし正確な調査が可能となります。
今回は、ファイルを参照する時に使用するコマンドをご紹介させていただきました。
Linuxサーバーでの作業時に、今回の内容を参考にしていただければ幸いです。

前へ

Viva Engage(旧Yammer)でCSVをインポートしてユーザを追加する方法

次へ

IT技術者の基礎知識 "テキスト/バイナリファイル、文字コード、改行コード"について その1