【現場で活用】Linuxコマンド&実行時の留意点について - 作業前の確認 -
株式会社テイクーワンのA.Bです。
Linux、Windows等のサーバー保守の業務に従事しています。
サーバーのメンテナンス、インシデント対応のほか、様々な業務でLinuxサーバーを操作する機会があります。
運用保守の現場で実際に普段よく使われているコマンドをその場面ごとに紹介していきたいと思います。
今回は作業前の確認ということで、サーバーへのログイン後、最初に実行している3種類のコマンドを紹介します。
あくまで個人的に実行している内容となりますが、「現場でLinuxサーバーの経験が少ない」という方は是非参考にしてみてください。
①ログインしているサーバーの確認
unameコマンド
【実行例】$ uname -n
test-server01
◆出力結果と留意点
「test-server01」にログインしていることが分かりました。(-nはサーバー名のみ表示するオプション)
コンソールのタイトルバーやプロンプトにサーバー名が書いてある場合もありますが、実際にコマンドを実行して確認しています。
また、hostnameコマンドでも同じようにサーバー名の確認ができますが、rootユーザーで誤って操作した場合、
サーバー名を変更してしまうリスクがあるため、普段はunameコマンドを利用しています。
②ユーザーの確認
whoamiコマンド
【実行例】$ whoami
linux01
◆出力結果と留意点
「linux01」のユーザーでログインしていることが分かりました。
一般ユーザーなのか?rootユーザーなのか?実施する作業目的の達成に必要な最小の権限であることを確認します。
③現在時刻の確認
dateコマンド
【実行例】$ date
Thu Sep 14 21:50:06 JST 2023
◆出力結果と留意点
現在の時刻が分かりました。
TeraTerm等のログに記録しておき、作業終了後に再度実行すれば作業の時間帯が分かり後々エビデンス(証跡)にもなります。サーバー再起動等クリティカルなコマンドを使用する際も実行時刻が分かるよう併用しています。
まとめ
稼働中のサーバーで作業を行う際は、目的のサーバーに正しくログインしているか、必要最小限のユーザーを利用しているかどうかは特に意識する必要があります。
誤ったサーバーにログインしたり、root権限を利用していることに気づかずに目的と違うサーバーを停止させてしまったという事故はよく起こることです。
ログイン後の作業を安心して実施するためにも上記コマンドでの確認を意識付けしてみてはいかがでしょうか。